
第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門へ正式出品され、パルム・ドッグ賞を受賞し話題となった『犬の裁判』(原題:LE PROCES DU CHIEN)。3月20日(木・祝)~23日(日)に開催される「横浜フランス映画祭 2025」での上映と監督・主演のレティシア・ドッシュの来日が決定し、いよいよ5月30日(金)よりシネスイッチ銀座、UPLINK吉祥寺他にて全国順次公開となる。
この度、予告編&新着場面写真6点が解禁となった。
実話からインスパイアされた、にぎやかでコミカルなフランス法廷コメディ!
エスプリの効いた笑いと感動!そして滑稽に社会の不条理を描いた話題作!
負け裁判ばかりで事務所から解雇寸前のスイスに暮らす弁護士アヴリルは、次の事件では必ず勝利を勝ち取ろうと決意していた。そんなときある男から、かけがえのない伴侶で絶望的な状況にある犬のコスモスの弁護を依頼される。コスモスが3人の人間に噛みついたというのだ。アヴリルは仕方なく、またも勝ち目のない犬を弁護することに……。法律で犬は“物”と見なされ、飼い主へ罰金1万フランとコスモスの安楽死を言い渡されるなか、犬が“物”ではないというアヴリルの主張が認められ、前代未聞の犬が被告となった「犬の裁判」が始まる……。
犬の命がかかった裁判を、にぎやかでかつコミカルに描きながら、人間と動物との関係に疑問を投げかける実話からインスパイアされた傑作法廷コメディ。
監督は、俳優・ダンサー・作家・演劇監督として多彩な才能を発揮しているレティシア・ドッシュ。第70回カンヌ国際映画祭カメラドール受賞作『若い女』で、2018年のリュミエール賞最有望女優賞に輝き、近年ではジュスト・フィリッポ監督作『ACIDE/アシッド』や、2024年フランスで公開されたアルノー&ジャン=マリー・ラリュー監督作『Le Roman de Jim(原題)』など数々の話題作に出演している。本作では主人公の弁護士アヴリルを演じながら、初めて監督を務める。
そして、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドック賞を見事受賞したコスモスを演じたのは、アクロバティックなサーカス犬のコディ。本作ではサーカス犬としてではなく、彼の内面や感情を出した名演技を見せている。第76回カンヌ国際映画祭でパルム・ドック賞を受賞した『落下の解剖学』の俳優犬メッシに続き、観客らのハートを鷲づかみにした。
予告編&新着場面写真6点が解禁!
今回解禁された予告編は、レティシア・ドッシュが演じる負け裁判ばかりの絶不調弁護士アヴリルが、またも勝ち目のない依頼を泣く泣く請け負うことになるコミカルなシーンで始まる。前代未聞の法廷劇に、絶望的な状況に置かれた犬のコスモスの主人ダリウシュを演じたフランソワ・ダミアン(『エール!』/14)や、動物行動学者マルクを演じたジャン=パスカル・ザディ(『シャーク・ド・フランス』/22)、原告側の弁護士を演じたアンヌ・ドルヴァル(『Mommy/マミー』/14)といった実力派俳優たちが、法廷内での激論バトルに真剣に取り組む姿が大いに笑いを誘う。また、被告犬として証言台に立つコスモスを演じたサーカス犬のコディが無垢な演技で無罪を主張しているシーンは、カンヌ国際映画祭でパルム・ドック賞の受賞もうなずける稀代の名演技だ。その愛らしさは愛犬家だけにはとどまらないこと必至。人間と動物との関係に疑問を投げかける実話に基づいた法廷劇の行方は、果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。コメディ映画らしからぬ、結末が気になってならない作りとなっている。
あわせて解禁となった新着場面写真6点は、監督・主演を務めたレティシア・ドッシュ演じる弁護士アヴリルと、パルム・ドック賞の名誉に輝いたコディ演じるコスモスが「私はコスモス」と書かれている壁の前を散歩したり、芝生の上で戯れたりと、被告と弁護士という立場で絆を深め合う印象的なショット。コスモスの伴侶であり主人のフランソワ・ダミアン演じるダリウシュが唐突にアヴリルの事務所に押し掛け、弁護依頼を持ちかける冒頭のコミカルなショット。強烈な個性で原告側の弁護士を見事に演じたアンヌ・ドルヴァル。そして、アヴリルのアパートの隣室に住む訳あり少年とのツーショットは、社会風刺を盛り込んだ物語性を匂わせる一枚。また、法服を身にまとったアヴリルの同僚の弁護士を演じたピエール・ドラドンシャン(『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』/22)とのショットなど、計6点が解禁された。






ユーモラスなコメディ映画にとどまらない現代社会への問題提起を描く本作は、5月30日(金)より全国順次公開。ぜひスクリーンで前代未聞の裁判を見届けてほしい。
公開表記
配給:オンリー・ハーツ
5月30日(金)、シネスイッチ銀座・UPLINK吉祥寺他にて全国順次公開
(オフィシャル素材提供)