
登壇者:永野、織田信成、おじゃす
マイケル・グレイシー監督の前作、『グレイテスト・ショーマン』を超える圧巻のスケールと主人公をサルで描くという斬新かつ美しい、心揺さぶるミュージカル・エンターテインメント映画『BETTER MAN/ベター・マン』。いよいよ3月28日(金)の公開を目前とした本日、公開前日祭イベントを実施。
まず初めに登壇したのは、洋楽・洋画をこよなく愛することでも知られる芸人の永野。推し曲である「Let Me Entertain You」に乗せてご機嫌に登場し、作品を鑑賞したばかりの観客に向けて「感動しましたよね?」と会場の共感を誘った。更に自身がもともとロビー・ウィリアムスのファンだったことを前置きした上で、「自分みたいなロビー・ウィリアムスの当時が分かっている方でなくても、どんな方でも共感して、心動かすドラマでした。お世辞でもなんでもなく、今年観た中で一番涙を流して感動した映画です」と登場して早々に大絶賛の嵐。更に作品の魅力ついて、「ロビー・ウィリアムスを知らない方にも観てほしい、普遍的なテーマだし、もちろん天才だけれども、人間らしい部分を丸ごと詰め込んだエンタテイナー。映画で綺麗に描かれがちなところが、本作ではロビーのコンサートと同じで、笑わせて、ドキドキさせて、最後は泣かせるという全てが詰まっている作品でした」と振り返った。更に、「ロビーの表現はストレートではなくて、少しシニカルだったりする。この映画の魅力も同じで、人間の捻っていたり、屈折したりする様子も包み隠さず描いているのが、ロビーの人柄やコンサートと通じるのではないかと思っています、傑作でした!」とロビー・ウィリアムスのファンだからこそ気づく視点も交えながら、本作の魅力を力説した。

更にはロビー・ウィリアムスの知名度を向上させるべく、スライドを用意してきたという永野。“全英アルバムチャート1位(通算15作目でビートルズの記録に並ぶ快挙)”、“アルバムセールス世界合計約8,500万枚以上”、“コンサート動員数37万5000人(2003年ネブスワース3日間の動員)”、“1日に売ったチケット枚数 約160万枚(Close Encounters Tourのチケット ギネス記録認定)”と、数々の偉業が羅列されたスライドを前に、「ネブワースの記録に関しては、オアシスの動員数を超えていますからね!? オアシスにも来て欲しいけど、ロビーにも日本に来てほしい!」と渾身の叫び。劇中にもロビーの憧れの存在として登場し、今年来日公演を控えるオアシスをも超える記録を持つロビー・ウィリアムスの偉業について改めてアピールした。
次にMCの呼び込みとともに、「Angels」に乗せて華麗な連続ターンを決めながら登壇したのは、プロ・フィギュア・スケーターの織田信成。「滅多なことがないと泣かない性格なのですが……」とボケて会場の笑いを誘いつつ、「作品の全てのシーンで良いフリが効いていて、最後にグッと心を掴まれる、素晴らしい作品だったと思います」と感想を述べた。競技人生最後の演技プログラムでロビーの代表曲「Angels」を起用した経緯については、「曲を使用するにあたって、フィギュア・スケートに合う雄大でクラシックな、誰も滑ったことないような曲で滑りたくて。“Angels”はすごく有名でしたが、スケートではなかなか使われていなくて、滑ってみたいと思いました。フリーは1年でプログラムを変える選手が多いんですけど、僕はこのプログラムがすごく大好きになったので2年使いました。なので、復帰後の現役時代はこの“Angels”と共に歩んだ2年間だったと感じています」と、曲に対する強い思い入れを明かした。

そんな織田からは、本作の特に泣けるポイントを3つピックアップして紹介。一つ目は“主人公の光と影をドラマティックに描く物語”とし、「光が大きければ大きいほど、影の部分が大きくなるんだなと実感しました。そしてそれをロビーの楽曲でドラマティックに表現していて、ものすごく良いところで“Angels”が流れるんです! 映画の途中だけど踊っちゃおうかな、と思うくらい気持ちが昂りました」と、楽曲により更にドラマティックに演出される彼の歩んできた半生にも注目を呼びかけた。そして二つ目に挙げたのは、“ラスト・シーン”。「いろいろな伏線が回収されるラストで、こんなにドラマティックでいいのかと思うくらい感動して泣きました。ここで何の曲かは言えませんが、ラスト・シーンの曲もスケートで踊りたいです」と、スケートでも新たにロビー・ウィリアムスの楽曲を起用する意欲を見せた。最後に“祖母との絆”を泣けるシーンとして挙げ、「両親からの愛とはまた違って、包容力のある、温かい愛がこの映画でも表現されていると思います」と語り、本作への熱い思いのこもったプレゼンを締めた。

そして最後に登場したのは、SNS上のみならずTV番組にも引っ張りだこの大人気タレント/TikTokクリエイターであるおじゃす。劇中では幻想的でエモーショナルなミュージカル・シーンに使用される「She’s The One」に乗り、光沢感のあるピンクの華麗なドレスに身を包み登場すると、「ビッグ・スターの方はキラキラしているイメージがあったんですけど、山あり谷ありの人生がたくさん描かれていて。これから踏み出したいって時に見たら進む気になれる、素敵な作品だと思いました」と挨拶。「やっぱり劇中の歌とダンスが特にアピール・ポイントで、“She’s The One”のシーンでは、私も素敵な人ができたらこんなダンスしてみたいな、と思いました。“Rock DJ”も海外ですごくバズっているので、後で永野さんと織田さんと踊りたいです!」と、TikTokクリエイターならではの願望を明かした。

それぞれのプレゼンを終え、改めて永野、織田も再登壇し3人が集結。作中では、より高みを目指すために切磋琢磨し合ったライバルの存在も描かれることから、3人のライバルの存在を聞かれると永野は「ライバルはいないかもしれないですね。ロビーが自分自身と闘っていたように、自分自身と闘っています」と答え、織田も続いて「何十年もフィギュア・スケートを続けていると、やはり自分との闘いにどんどんなってきます。特にスケートの場合は氷の魔物というのが存在して、その緊張感がいちばんの敵ですね」と競技選手時代を振り返った。一方でおじゃすは、「ピンク髪の方がすごく羨ましいです。実は今はウィッグで、普段は茶髪。ビジネス・ピンクなんです。道で本物のピンクの方を見かけると羨ましいなと思います」と衝撃の事実を明かすと、織田がすかさず「実はいま、妻が今ピンク髪です!」とつっこみ。意外なライバルの存在が顕になった。

イベントの最後には、おじゃすからのリクエストにより登壇者3人による「Rock DJ」のダンスを披露。おじゃすのリードのもと、「ダンスには自信があります!」と自信を覗かせながら「Rock DJ」ダンスを真似する織田と、音楽に乗せダンスではなくもはや自身の芸を披露する永野による3人の生ダンスによって、会場は和気藹々とした雰囲気に!

最後の挨拶で、永野は「いわゆる御涙頂戴だけではない、人間の全てをさらけ出して泣ける傑作です」と太鼓判を押すと、織田は「人間内面の話なので、どのシーンでも自分と重ねて観られる素晴らしい映画です」とコメント。おじゃすからは「ミュージカルを観たことがない方でも最後まで楽しめる、飴ちゃんが空から降ってくるような気分になるくらい楽しい映画です」とファンシーなコメントを残し、イベントが締めくくられた。

公開表記
配給:東和ピクチャーズ
2025年3月28日(金) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)