“ハリウッドの破壊王”マイケル・ベイがプロデュースした戦慄のパンデミック・スリラー『ソングバード』が、10月7日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショーとなる。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、そんな逆境を逆手に取り、リアルな緊迫感を伴った都市空間――2020年7月にロックダウン下のロサンゼルスで一番最初に撮影されたハリウッド作品。玄関のドア越し、あるいはリモートでしか会えない男女の恋愛を軸に、自由が失われ閉塞した終わりが見えない世の中で、われわれが「生きる」ための希望の光を探すエンターテインメント大作となっている。
本作の公開を記念して10月5日(水)、コロナ禍において大ブレイクを果たしたものまねタレントのJPが映画イベント初出演を果たした。苦節19年、芸能活動が縮小を余儀なくされたコロナ禍において、逆境をはねのけ、松本人志の代役をきっかけに大ブレイクを果たしたJPが、コロナ禍を振り返り、今後の展望を語る機会となった。
司会者から「モノマネタレントのJPさんです!」と促されて来場したJP。十八番となるダウンタウン松本のマネで登場し、「俺のモノマネやっているヤツを呼んでどうするんですか? 俺が出ないとしょうがないでしょ。ダウンタウンの松本人志です。お願いします。JPが出てもうまいことしゃべれへんし、あいつフリートークできへんから。だからJPじゃなく松本人志が来ました」とあいさつ。JPさん自身が映画イベント初出演となることについて「浜田はけっこうアニメ(『シュレック』など)なんかで出ているというのはありますけどね」と付け加えて会場を笑わせた。
“ハリウッドの破壊王”マイケル・ベイが製作を務める本作は、iPhone、GoPro、監視用カメラなどを多用し、ロックダウン下のロサンゼルスで撮影を敢行。この時期でしか撮ることのできないスケール感あふれる作品を作りあげた。そんな本作を鑑賞し「こういう時期にやる映画って意外と難しかったりするんじゃないかと思ったんですが、内容がものすごかったですね」と語るJPは、「コロナ禍があったからこそ、ロックダウンがあったからこそ見える人間模様が本当にリアル。しかもマイケル・ベイって爆発とかCGのイメージが強いんで、ゴリゴリのアクション作品かと思ったら、意外とヒューマン・ドキュメンタリー的というか。ものすごくリアルだなと思いました」と感心した様子で語り、マイケル・ベイの代表作『アルマゲドン』の映画モノマネを披露し会場を沸かせた。
本作が撮影された2020年はまさにコロナ禍まっただ中で、芸人たちも活動の縮小を余儀なくされていた時期。「われわれも舞台がなくなったことで、当たり前のことが当たり前ではなくなった。でもそれをきっかけにSNSで笑いを発信して、いろいろなエンターテインメントにつなげることもあったわけで。プラスに考えればいいこともあったのかもしれない」というJPは、「僕は20歳から芸人をはじめて、今年39歳なんですけど、考えたら19年、待てます? カップ麺も待てませんから、僕。ただ気持ちを折れずに、諦めずにいたら、松本さんの代役という芸能史上、類を見ないような形で出させていただくことができた。やり続けてれば見てくれている神さまがいるんだなと。そういう意味ではこの『ソングバード』にも通じるところも……」と語るや、突如、松本人志が憑依し、「『ソングバード』すべらんな!」と太鼓判を押した。
本作は“マイケル・ベイ印”の作品となるが、JPは“松本人志印”となるのか?というのは気になるところだが、「厳密にいうとついていないんですよ」と語るJP。「『ワイドナショー』で代役をやることになった後日、松本さんとお会いする機会がありまして。その時松本さんが『この間、出てくれてありがとな。もしお前がコロナになったら次は俺が代役だな』と言われた数時間後に僕がコロナになったんです。せっかくお仕事で呼んでいただけるようになったのに、断らなくてはいけなくなり。悔しいな、悲しいなと思っていたんですけど、松本さんが『JPがコロナ感染。いよいよオレが代役か……』とつぶやいてくださったのが拡散されて。それでもう一度注目されたということもあったんで。やはりくさらずに、前を向いて仕事をしようと思ったから、松本さんもツイートしてくださったのかなと」としみじみ。
「松本さんも優しいですね」という司会者の言葉に、「そうなんですけども、その後ご挨拶した時には、『お前のこと公認してないからな』と言われました。愛のムチですね」と返して会場を笑わせ、「いつか松本人志印がつくように」と決意を新たにしている様子だった。その後も新型コロナに感染した麒麟・川島 明んの代役としてTBS系「ラヴィット!」に出演するなど、ちゃくちゃくと地盤を固めている様子のJP。今後の目標として「特撮ヒーロー作品に出たい」という思いがあるそうで、「その根源にあるのって、人を助けたいとか、ヒーローになって守りたいというのがあるんです。僕は地球を守りたいんです。これマジですよ」と力説。自身が考案した“仮面ライダー関西”の変身ポーズを披露し、会場を沸かせた。
そんなイベントもいよいよ終盤。やはり最後のメッセージは松本人志からということで、「この映画はコロナ禍で若干落ちついている中とはいえ、ド真ん中の芯を食ったような映画だと思うんで。映画の世界と、現実の世界がかぶるところがあって。ほんまにありそうな、リアルな描写がめちゃくちゃ出てきますし、ドキドキハラハラしますんで、ぜひ観ていただければ。その後にお笑いの劇場にも足を運んでいただければと思います。ほんま『ソングバート』すべらんな~! 観客動員数、まだまだ延びるわ!」と呼びかけた。
登壇者:JP
配給:ポニーキャニオン
10月7日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)