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映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』完成報告イベント

© 2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

 登壇者:高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、大東駿介、井浦 新、渡辺一貴監督

 漫画家・荒木飛呂彦氏による大人気コミックを原作にした映画最新作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日全国公開)。4月15日に都内で完成報告イベントが実施され、主演の高橋一生、共演の飯豊まりえ、玉城ティナ、大東駿介、井浦 新、そして渡辺一貴監督が出席。約70秒に渡るメイキングPVが上映されたのち、キャスト&監督がステージ上にラインナップ。人の心や記憶を本にして読み、指示を書き込むこともできる特殊能力を持つ人気漫画家・岸辺露伴役の高橋は「5年の月日を経て、ようやく完成いたしました。原作の最初の話である懺悔室の映像化ですが、満を持してこのステージに来たか、という感覚で身が引き締まる思いです。これほどまでに『岸辺露伴』の世界観に溶け込んでいる迷宮のようなヴェネチアの風景とキャスト&スタッフが作り上げた世界観が融合し、一つの大きな作品になっている事を喜ばしく思います」と手応え十分だった。

 露伴の担当編集で露伴の取材にいつも付き添う泉 京香役の飯豊。原作には登場シーンがないため「ちゃんと出られました!」と声を弾ませながら「この作品を届けたい、という気持ちでヴェネチアに行きました」と報告。

 ヴェネチアの迷宮に露伴が迷い込むきっかけとなる仮面職人マリア役の玉城は「原作、そして実写版のファンの方もたくさんいて、その中で原作には描かれていないキャラクターを担うのにはプレッシャーがありましたが、それ以上に楽しそう!というワクワクが勝りました」と気合十分だった様子。

 浮浪者・ソトバ(戸次重幸)を誤って死なせてしまったことで、不気味なほどの“幸運に襲われる呪い”をかけられてしまった男・水尾役の大東は「出演は念願でした」といい、「台本からすでにオーラが出ているような作品で、いざ現場に参加してみたらなぜ僕がそう感じたのか、その理由がすべてありました。まさに幸せの絶頂にいるような感覚で、全編ヴェネチアでのロケということもあり、気を抜くと幸せを感じてしまう。それを押し殺す作業が難しかった。そんな現場でした」と笑わせた。

 懺悔室で露伴に自らの犯した「あやまち」を告白する謎の男を演じた井浦も、原作及び実写版の大ファン。ゆえに「推し活しているような感じでドラマも映画もファンとして楽しんでいたので、そんなファンである自分が聖域に入っていく感覚が苦しく、好きすぎて具合が悪くなるような感じでした。それこそ“推し”の皆さんがいるところに入っていくわけですから、本読みも緊張して皆さんの顔が見られなかった」と嬉しい悲鳴を上げていた。

 前作に引き続きメガフォンを取った渡辺監督は、本作について「本シリーズの実写化は毎回ミッション:インポッシブルですが、中でも今回はミッション:インポッシブル中のミッション:インポッシブルだった」と表しながら、「大きなハードルがたくさんあった作品でしたが、イタリアの現地クルーが心から我々を迎え入れてくれて、ある意味で日本にいる時よりも仕事がしやすいぞ!?と思うくらいでした。ただ彼らは本番中もずっとしゃべっているのでそこは大変でしたが……」と明るい雰囲気での充実したヴェネチア・ロケを紹介していた。

 日本映画として初めてとなる、全編ヴェネチア・ロケ。ヴェネチアの印象について高橋は「街並みを見ても車も自転車も走っていないし、道行く人々を含めてすべてが異国。パリとは違う閉塞感があって、路地に入って広場に出るとそこから道が枝分かれして……。原作通りに鳩が多いし、日本と変わらない鳩のはずなのにヴェネチアの石畳にいる鳩を見ると、荒木先生が描いている世界だと思えた」と異国情緒に感動。
 散歩中には大東の撮影現場に遭遇したそうで「見学しようとひっそり行ったらスタッフさんに『撮影はやめてください』と言われて『僕です』と……。今まで徒歩15分で岸辺露伴の現場に行ける贅沢を味わったことがなかったので、後ろのほうでニヤニヤしながら『露伴の現場だなぁ』と客観的に見ていました」と明かすと、高橋の見学に気づいたという大東は「いざ近寄って見たら、高橋さんは浮かれていた。温度差が違うなと思った」と暴露して笑いを取っていた。

 飯豊は「充実して幸福な1ヵ月間だった」と撮影の日々を振り返り、「お昼休憩にみんなでレストランに行って、パスタを食べてエスプレッソを飲んで撮影に戻る。そんな経験は初めてでヴェネチアに来ている感覚を味わいました」と回想。玉城は「パスタやピザを食べ過ぎると太ってしまうので、スーパーで食材を買って滞在先のホテルのキッチンで料理して。そこに(飯豊)まりえも来てくれたりして。ヴェネチアで暮らすように撮影が出来たのは贅沢なことでした」と滞在を楽しんでいた。
 大東も「ヴェネチアは本当に美しい街。ボンゴレを食べ歩き、ボローニャに足を延ばして本場のボロネーゼを食べました」とグルメに舌鼓。
 井浦も同じく「日本のトマトも美味しいけれど、イタリアのトマトはどこで買っても美味しい。トマト料理をマスターするくらいトマト漬けでした」と本場の味に感激していた。

 また、タイトルの『懺悔室』にちなんで「懺悔したいこと」をそれぞれ告白。高橋は岸辺露伴を演じたこれまでの5年間を通して「どれだけピアスを落としたか分からない。今回のヴェネチアでも落としましたし、探しました。水路に落としたのでは?と思ったこともあったけれどスタイリストさんが見つけてくれました」と述べた。飯豊もピアスについての懺悔で「私は話を聞いている時の動作が多いので、頷いたりしている時の振動でイヤリングの石が落ちてなくなってしまいました。でもミラクルが起きて、衣装さんのバックについている丸いボタンがフォットすることが分かって、ペンチでちぎって装着。何もなかったかのように撮影しました。チームワークに助けていただきました」とスタッフの機転に感謝。

 大東はヴェネチアでの撮影期間中に貴重品の入ったバックを紛失するハプニングに見舞われたそうで「夜ご飯を食べた後で……。そのまま2時間くらいヴェネチアの川を眺め、なんとかホテルのロビーに入れたもののそこで寝てしまって、翌朝プロデューサーに起こされました」と反省。ちなみに高橋はロビーで眠る大東の姿に気づいたそうだが、声をかけなかったという。その理由について「一人になってみたいときもあると思ったので……。でも大東君からは『声をかけてくださいよ!』と言われました」とマイペースに弁解していた。一方、井浦は周囲に内緒で共演の戸次重幸と二人でヴェネチアにある5つ星レストランで食事したことが「後ろめたい」と懺悔していた。

 最後に主演の高橋は「ヴェネチアの風景の中でお芝居をして、それがしっかりとした世界で統一されているというか、地面に足がついている気がしました。まるで海外でオペラを観ているような感覚に僕はなりました。これまで観たことのない作品に仕上がっているのではないかという確信があります。言葉にすると月並みかもしれませんが、これまでにない世界が表現されているのではないかと。原作ファンの方にも、実写でファンになってくれた方にも、シリーズを観たことがない方にも、ヴェネチア旅行をしているような感覚で観ていただける作品でもあります。ぜひ体験していただけたら」とアピールしていた。

公開表記

 配給:アスミック・エース
 5月23日(金) ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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