
ダニエル・クレイグ主演『クィア/QUEER』の原作者であり、『ジャンキー』『裸のランチ』などで知られる異端の作家にして永遠のカルト・アイコン、ウィリアム・S・バロウズ。この度、謎に包まれた彼の姿をとらえた伝説的なドキュメンタリー『バロウズ』(83)が5/9(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開になる。この度、バロウズが動く貴重な姿をおさめた本予告が解禁となった。
この度、動くバロウズをいち早く見ることのできる予告編が解禁。デヴィッド・ボウイやカート・コバーンなど数々のミュージシャンにも影響を与えたバロウズ。予告にはパティ・スミスが登場し、「法王と並んで一番上にいる人間」とバロウズへの思いを熱弁。バロウズの長年の盟友であるギンズバーグは「彼と恋に落ちて一緒に寝た」と若いころの思い出を吐露している。バロウズは自身の小説の朗読パフォーマンスも多々おこなっており、本予告では<カットアップ・フォールドイン作品群>の一つとして知られるSF「ノヴァ急報」を読み上げる映像を見ることができる。「私には病んだ言葉もヤク中の言葉も愛の言葉もイエスの赦しの言葉もない」と呪いのように読み上げる独特の低い声が印象的だ。そのほか、血まみれの白衣で『裸のランチ』のシーンを自ら再現するさまや銃をかまえる姿、鈍器を振り回す様子など<危険すぎる>老人バロウズの姿が描かれ、最後は1981年にサタデー・ナイト・ライブに出演した時の映像で締めくくられる。ぎこちない微笑みを浮かべながらこちらを見つめるバロウズの顔には、異様な凄みが刻まれている。
2025年は『クィア/QUEER』も公開、河出書房新社からは『クィア』の文庫も出版されるなど、ウィリアム・S・バロウズの年。存在そのものが、人間の自由や不自由について問う彼の生きざまを、世界は決して忘れることはできない。
公開表記
配給:コピアポア・フィルム
5/9(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー!
(オフィシャル素材提供)