イベント・舞台挨拶

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』先行公開記念舞台挨拶

© 2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会

 登壇者:安齋 肇、大九明子監督

 お笑いコンビ・ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした恋愛小説を実写映画化した『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(4月25日公開)。その先行公開記念舞台挨拶が4月18日に都内映画館で実施され、喫茶店のマスター役を演じた安齋 肇と、本作のメガホンをとった大九明子監督が登壇した。

 「利久くんや優実さんじゃなくて僕ですみません(笑)」と照れながら客席から登場した安齋。登壇前、観客と一緒に本編を観ていた安齋は「60年代くらいからずっといろんな映画を観ていて、僕なんかでも響くようなあの時代を感じさせるものをこの映画で大九さんが見せてくれるんです。大胆なカット割りとか色の使い方で見せてくれる。本当に映画はいいなって思いました。大九さんの映画にはその熱量があるんです」と改めて映画を観た感想を語った。

 小西と山根がデモ行進に参加するシーンや、喫茶店でラジオから流れる紛争地域のニュースを聴いてマスターが「いけないねぇ」と一言こぼすシーンについて大九監督は「今この時期に映画を作るということは、下手でもいいから、そういうものに対して私はNOと思っているし映画の作り手としてそういったことをしっかりと映画の中で焼き付けていきたいなという思いで入れました。安齋さんに、喫茶店のマスターに、はっきりとそれはいけないよねって言ってもらうことで、いけないんだっていうことを言いたかったんです」と映画に込めた思いを明かす。自身のそのシーンを観た安齋も「僕、すごい上手い役者さんみたいだったなぁ」と感想を溢す安齋に「上手い役者でしたよ! 他のシーンでもセリフを言った後に『へへっ』と笑う感じや、セリフを言った後の絶妙な動作が本当に素晴らしかったです。人間力の凄さを感じました」と大九監督も安齋が醸し出す独特な雰囲気を絶賛した。

 また、そんな安齋に本作への出演をオファーした経緯について「原作小説ではもう少し若いマスターをイメージして描かれてる感じだったんですけど、今この時代に撮るからには、撮るからこそ、いろんな世代の眼差しを映画に入れたいなと思っていたんです。それで喫茶店のマスターは、多分この映画の中では一番年上の立場から全体を俯瞰で見ているような人物だと思ったので、そんな人にお願いしたいなと思っていて安齋さんにお願いしました」と語る大九監督。さらに安齋もオファーを受けた際の思いについて「やばい! どうやって断ったらいいだろうと思いました。自分のことなんて分かっているから自分で映画を撮る時も自分は出ないし。でも現場が大好き。現場が好きだし、そのままの安齋さんで来てくださいって大九さんにも言っていただいて、本当にセリフも覚えないで行ったんですよ。それでやらせてもらったら、このマスターってもう俺じゃんって思いましたね」と当時を振り返る。そんな安齋は、実は現場でセリフはカンペを準備してもらっていたことを明かし「私がずっと一緒にやっているカメラマンが、カンペを読んでいる安齋さんがあまりにも面白くて思わず笑っちゃってNGになっちゃって。カメラマンが笑ってNGなんて初めてでした」と大九監督からも撮影中のエピソードが明かされ、「でも本当にカンペを読んでる人のお芝居には見えないです。カンペはあるけど、本当に自由に演じてくれるんです」と安齋の出演シーンの見どころをアピール。

 最後に観客の皆さんへ「本当にいい映画なので、皆さん自分が宣伝部だと思って周りの人にとにかく観てほしいと伝えてください。本当にいい映画だった」と熱を込めて呼び掛ける。そして大九監督は「撮影が終わってから初めて申し上げたんですけど、私はずっと安齋さんを追いかけていました。タモリ倶楽部は全部録画して観ていたし『勝手にふるえてろ』でも主人公のヨシカちゃんが空耳アワーを聴いて爆笑してるシーンも作ったし、本業でいらっしゃるイラストも大ファンですから、今回ご一緒させていただくということで大変ドキドキしたんですが、私の想像を超えるマスター像にさらに色を添えてくださいました。いい映画と言ってもらえて感無量です。私の尊敬する安齋さんがこう言ってるので、皆さんもぜひこの映画を可愛がっていただけると嬉しいです」と安齋への熱い気持ちも込めて、観客へメッセージを送った。

公開表記

 配給:日活
 4月25日(金) テアトル新宿ほか全国ロードショー

 (オフィシャル素材提供)

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